SnowManの佐久間くんに命救われた話。
メンタルの浮き沈みが激し過ぎて、いつこの世からドロップアウトしてしまうか解らないので、置き手紙のようなものを残しておこうと思いました。
簡単にわたしのことを。
昨年30歳を迎えた、何の取り柄もない女です。仕事は雑貨屋さんの副店長を。衣料品も取り扱っているので、アパレル接客寄りです。前職はアニメ関連商品の中古販売。
人生のモットーは「好きなものは多い方が楽しい」。美しいものと音楽が好きです。
今の仕事に就くまで、それなりに長いことアニメとゲームのオタクを続けていましたが、だんだんとフェードアウトしてしまいました。ちなみに一番好きなアニメは「SHIROBAKO」です。
少し前の話ですが、30歳にして、突然ジャニーズにハマりました。正確に言うと、10年振りくらいに戻ってきました。
2020年の秋頃でしょうか。自粛期間が終わり、徐々に仕事も元通りになり始めた頃。いつぞやのジャニーズカウントダウンで聴いたHey!Say!JUMPの「ファンファーレ!」という曲と、A.B.C-Zの「チートタイム」という曲が頭から離れず、CD購入を検討していました。
それら関連の動画をYouTubeでたくさん観ていたせいで、ジャニーズの関連動画をおすすめされまくっていました。
気まぐれで、なんとなく気になるタイトルだった「証拠」という曲のMVを再生したんですよね。そうです、ジャニーズWESTのあの曲です。
ここまでSnowManのすの字も出てきませんね。でも時系列順に書き残しておこうと思うので…。
端的に申し上げると、その「証拠」という曲にとても励まされたんです。みなさんと同じように。
私事ですが、ちょうど緊急事態宣言が出る直前、仕事の関係で東京から千葉に引越しをしまして。家族も友達もおらず、仕事関係の知人ともなかなか会えず、初めて仕事で役職を持つことになり…。そんな中でのあの自粛期間。わたしも例に漏れず、1ヶ月程自宅待機となりました。
いよいよ自粛期間も明け、新たに頑張っていこうと日々がむしゃらに過ごしていたところで、「証拠」という曲はあまりにも優し過ぎました。1人でこちらに来て約半年後、わたしは初めて泣きました。
そのまま前述のものも含めてCDを買ったのです。ジャニーズWESTに関してはアルバムも一枚買いました。「W trouble」。これも名盤ですね。
ここで特筆しておきたいのは、「証拠」の持つ強いメッセージ性と、いわゆる「ジャニーズらしくない」メロディー、そして何よりわたしが心打たれたのは、重岡くんの圧倒的「センター感」です。
長く彼らを推してきた方々でしたら解っていただけるでしょうか…。彼のあの片目を閉じて、くしゃっと笑いながら歌う姿。決して彼は、アイドルらしい見た目ではないと思うんです。歌い方だって、どちらかと言うとバンド寄りだし。
気を悪くされた方がいらしたらごめんなさい。でもわたしは、そんな彼が感情剥き出しにして楽しそうに、聴く人が元気になるようにと気持ちを込めて歌う姿が、とても美しく見えたんです。他のメンバーの皆さんもそれぞれ違う美しさがありますが、重岡くんはそれに加え、思わず手を伸ばしてしまうような、着いて行きたくなってしまうような、そんな魅力があるなと感じたんです。
戦隊ものでいうなら重岡くんは絶対にレッドじゃないですか。わたしが離れていた10年の間に、こんな形のアイドルが育っていたのかと、妙に感心してしまいました。上からの物言いに聞こえたらごめんなさい。
もちろん12月の配信ライブも観ました。めちゃくちゃ楽しかったし、ぼろぼろ泣きました。ちょうど仕事で嫌なことが続き、直属の上司からの心ない言葉によりメンタル急降下。このライブと、年明けの「週刊うまくいく曜日」の発売だけを心の支えにしていた時期でした。
ライブも終わり、このまま仕事の繁忙期に入るんだな〜しんどいな〜と思っていた矢先。
「SnowMan宮舘コロナ感染。初の紅白辞退」のニュース。
他人事ながら目を疑いましたし、なんなら感情移入し過ぎて少し泣きました。
SixTONESとSnowManの活躍は、まったくファンでもなかったわたしでも知っていましたし、この子達がこれから事務所引っ張っていくんだな〜なんて思ったりもしました。
デビューまでえらい長いことかかったということも、ぼんやりと知っていました。
冒頭で少し書きましたが、10年程前、わたしはKAT-TUNと関ジャニ∞を推していました。なので、SixTONESはもちろん、SnowManは当時のアイドル雑誌に載っていたことも覚えています。
でも、ネットニュースで見かけるグループ写真と記憶の中のSnowMan、なんだか違ったんですよね。見た目が垢抜けたのはもちろんですが、
「人数、めっちゃ増えてね?てか1人関西のジュニアだった子居る??」
と。良くも悪くも気になることはすぐ調べるタイプの人間なので、このときも早かったです。まずWikipedia。事務所公式サイト。そして彼らのYouTubeチャンネル。
これまでの活躍の様子は薄らと記憶していましたが、彼らの曲をひとつも知らなかったので、「D.D.」のDance Practiceを最初に観ました。
結論から申し上げると、衝撃が走りました。ダンスの激しさと怒涛のアクロバットで畳み掛けるところでまず驚きましたし、ここにも「圧倒的センター」が居るのかと…。
そして何より感動したのは、一糸乱れぬ完璧なフォーメーション。ここ10年近くモーニング娘。を細々と推してきたわたしには解る。この人数で、これだけ振りとアクロバット詰め込んでる中で、ここまで綺麗なフォーメーションを保つことがどれ程難しいことか。
個々のポテンシャルはもちろん、それぞれが培ってきた努力と、この集団で合わせてきた時間。楽しいことより苦しいことや腹立つことの方がきっと多かった。たぶんグループ内で喧嘩もしてるし、衝突もしてきたはず。笑ってるだけでこのクオリティが、デビュー曲で表現出来る訳ない。血反吐吐きながら、涙流しながら、奥歯食いしばりながら、やってきている。全員が強い執念持ってやってる。
この一曲だけでここまでのこと考えるくらいにはオタク気質です。
それを踏まえると、やはり、デビューした年に紅白、立たせてあげてほしかったというのが本心でしたし、彼らをずっと応援し続けてきた方々やメンバーの皆さんの心情を思うと、やはり外野のわたしがこんなこと言うのも違うとは思うんですけど…。
それからすべてのDance Practice動画を観ました。まだメンバーの顔と名前も一致していませんでしたが、1人だけ。どの動画を観てもその人のダンスばかりに目が奪われていました。
ファンの方々でしたら察しがつくでしょうか。そうです。佐久間くんです。ここに来てようやく本題です。
ダンスどころか運動すら出来ないわたしですが、元々がドルオタ気質な為、人が踊っているのを観るのが好きなんです。この30年の人生の中で、唯一「この人のダンスが好き」と思ったことがありました。
界隈が違うので名前は出しませんが、佐久間くんのダンスは、どこかその人を彷彿とさせました。体幹がしっかりしているのか、体が柔らかいのか、動きが他と比べて大きいのか、動きに強弱があるのか、音ハメが上手いのか。経験者でないので、上手く言葉に出来ないのですが、彼が踊る姿が好きだと思いました。曲によって変わるその様は、まるで一つの演劇を観ているようだなと。
彼を通して、曲の景色が見えるこの感じ。佐久間くんはたぶん「表現」出来る人なんだ。
何も持たない、ただ享受して消費することしか出来ないわたしには、あまりにも眩しく見えました。
この時点で勝手に佐久間くんを神格化したわたしがいけないのですが、その後、SnowManチャンネルの他動画で、彼が本物のアニメオタクであると知ったときの気持ちは筆舌に尽くし難いです。
だって、前職のお客さんとか同僚の姿そのままだったんだもの…。ちなみにわたしはラブライブ!ならことりちゃん推し…。ファイナルライブも行った…。佐久間くんが話すアニメの話全部解ってしまうくらいにはわたしもオタクしてた…。
閑話休題。
3rdシングル「Grandeur」の発売に合わせて、SnowManのシングルすべて買いました。単純にどの曲も好みだったのと、YouTubeの動画が面白かったので。
ちなみにこの時期、本格的にメンタル落ち込んでいて、死すらも覚悟していたのですが、SnowManのライブの円盤が出ると知り、なんとか持ち堪えました。
「何がそんなにつらいのか」と訊かれると、一言では伝えきれないのですが。
わたしには本当に何の取り柄もなくて。でも、何もないなりに、努力もしてきたつもりで。
そこにきて突然、直属の上司から「今までのあなたは評価出来るものは何もない。結局どうなりたいの?」なんて核心をつくような言葉を投げかけられて、本当に自分は「何も持っていない」ことに気付いてしまったと言うか。このまま歩き続けることがとてつもなく恐ろしいことのように感じてしまったんですよね。
こんなに時間かけて、それこそ血反吐吐くような想いでここまで来たのに、側から見たらまだ足りてないんだって。
だからこそ、それが努力により身に付けたものだろうが天性のものだろうが、「持っている」人たちの眩しさに惹かれてしまったんですよね。深夜の街灯に群がる羽虫みたいに。
残念ながらSnowManの配信ライブの後にハマったので、その様子は一切知らなかったのですが、Twitterで一つのレポ漫画が流れてきました。
それによると、ラストの挨拶で佐久間くんが涙ながらにメッセージを伝えてくれたと。
その漫画の内容云々ではなく、あの佐久間くんが泣いたということが信じられませんでした。
どの動画でも、あの生配信のサプライズのときも、にっこり笑っている、笑っていてくれるような佐久間くんが泣いている姿、想像出来ましたか?いったいどんな気持ちで、どんな表情で、どんな言葉を?
わたしの生き死にを決めるのは、それを自分の目で確かめてからでも良いのでは?
あまりに気になり過ぎて、Blu-rayが届いてからすぐに、最後の挨拶のところから再生しました。
…泣いてる。あの太陽のような佐久間くんが。「見付けてくれてありがとう。生きててくれてありがとう」って泣いてる。
この状況だからこその言葉であり、すべての人に向けての言葉であることは重々承知の上ですが、それはこの欠陥品に向けての言葉でもあると仮定して。せめてこの瞬間だけは。わたしにもその言葉を受け取らせてもらえたら。
わたしのこれまでの人生に、少しだけ価値がついたような。何の足しにもならない、好きなものを好きって言ってるだけのわたしの今までを。もしかしたら、捨てなくてもいいのかもしれないと。
あの、なんなら、そっくりそのままお返しします。遠いところからでも見付けられるように輝き続けてくれてありがとう。いろんなこと、辞めないでくれてありがとう。ここで生きててくれてありがとう。
今はもう少しだけ、佐久間くん越しに見える世界を、遠くから見ることだけ、許してもらえたらなと思っています。
こんなクソデカ激重感情、直接伝えるのも申し訳なさ過ぎるけど、心に留めておくことも出来なかったので、こういう形で吐き出させてもらいました。